配属について

教員からのメッセージ

名古屋大学 情報学研究科 知能システム学専攻 東中研究室です.

東中研究室は2020年に新しくできた研究室です.人間の対話に興味がある方や,実装・実験が得意・好きな方を歓迎します.

研究内容

東中研究室では対話システムの研究を行います.対話システム,会話分析,ヒューマンコンピュータインタラクション,自然言語処理が主に関係する分野です.対話システムは学際的な分野のため,工学系のみならず,人文系の分野(言語学,社会学など)も関係するので,これらの分野についても研究することができます.

近年,音声インタフェースを用いることが多くなっていますが,スマートスピーカーやコミュニケーションロボットをより便利にすることができます.これらの対話機能を一層高め人間と共同作業できるようにすることは,我々の実社会を大きく変えるインパクトがあると考えています.

受け入れ人数について

博士課程(前期)については,毎年4人程度(外部・内部含む)を受け入れています.

博士課程(後期)については随時受け付けています.

方針

Q. 配属後,学生のテーマ決めはどのように行いますか?
A. いくつかのテーマの枠の中で,相談の上テーマを決定します.

Q. 指導は誰が行いますか?
A. 基本的に指導は教員が行いますが,いくつかのチームに分かれて研究を進めていますので, チーム内で研究員や上級生が指導する場合もあります.

Q. 大学院への進学についてどう考えていますか?
A. 対話システムは人間を作るようなものですから,その構築には時間がかかります.対話データの収集やその分析,そしてシステム構築を体験する上でも,大学院への進学を勧めています

Q. どんな会議に論文を投稿しますか?
A. 修士の間は,毎年国際会議を1件を投稿することを目標としています.特に,対話関連の国際会議であるSIGDIALに積極的に投稿します.

Q. 東中研究室ではどんな能力が身につきますか?
A. 重要な問いを見つけ,実験により検証し,その内容を分かりやすく説明する能力.これを,対話システム研究を通して身に着けてもらいたいと思います.

Q. 対話に興味があります.参考になる本があれば教えてください.
A. 対話システムに関していくつか本を書いています.その中で,雑談対話システムの能力全般について知りたい場合は『AIの雑談力』,システム開発に興味がある場合は『Pythonでつくる対話システム』がよいと思います.最近,対話システムの基礎知識をまとめた書籍『対話システムの作り方』も書きました.こちらもぜひ読んでみてください.なお,本ではありませんが,人工知能学会誌に寄稿した『私のブックマーク』も参考になると思います.