IJCNLP-AACL 2023 SRWで発表を行いました

M2の市川が,バリ(インドネシア)で2023年11月1日(水)~4日(土)に開催されたIJCNLP-AACL 2023: The 13th International Joint Conference on Natural Language Processing and the 3rd Conference of the Asia-Pacific Chapter of the Association for Computational Linguisticsに参加し,併設して開催されたワークショップIJCNLP-AACL 2023 Student Research Workshop (SRW)で発表を行いました.IJCNLP-AACLは計算言語学と自然言語処理に関する国際会議です.

IJCNLP-AACL 2023

市川は,会議初日に開催されたSRWで口頭発表を行いました.内容は,Minecraftで行われる共同作業タスクにおいて発話生成と行動生成の両方を統合的に扱うモデルを提案するというものです.

SRWの参加者数は30人程度,発表件数は13件でした.口頭発表やポスター発表のほかに,LLMsの解釈や制御に関する基調講演がありました.修士や博士の学生がメインのワークショップであり,議論しやすい雰囲気でした.

Takuma Ichikawa, Ryuichiro Higashinaka

Modeling Collaborative Dialogue in Minecraft with Action-Utterance Model Proceedings Article

In: Proceedings of the 13th International Joint Conference on Natural Language Processing and the 3rd Conference of the Asia-Pacific Chapter of the Association for Computational Linguistics: Student Research Workshop, 2023.

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SRWの会場の様子
市川の発表の様子

2日目から最終日の本会議では,基調講演,口頭発表,ポスター発表,デモ発表等がありました.参加者数は300人程度,発表件数は130件程度でした.基調講演は3件あり,LLMsを用いたNLUの現状,リソースが極めて少ない言語であるtail languageのコーパス,vision languageの取り組みに関する講演がありました.対話システムに関する発表は,交渉タスクにおいて対話行為や戦略をグラフニューラルネットワークで処理するシステムの提案を行った研究や,知識を利用した発話生成におけるリランキング手法の提案と詳細な分析を行った研究など,5件程度ありました.これらの研究から対話システムにおけるモデル構造やアルゴリズムなどについて多くの知見を得ることができました.

メイン会場の様子
ポスター会場の様子

来年はACL-IJCNLP 2024がタイのバンコクで開催されます.

参加してみて

国際会議での口頭発表は初めてだったため緊張しましたが,多くの方に自分の研究を理解していただけたと思います.しかし,質疑応答ではうまく受け答えできない場面もあり,英語力の不足を実感しました.

会議の合間にはバリ島を観光する時間が取れました.バリの有名な寺院を訪れたほか,バリ舞踊であるケチャックダンスを見ることができ,充実した出張となりました.

バンケットの様子
ウルワツの寺院
ウブドの寺院
バリ島のケチャックダンス