2022年6月14日(火)~17日(金)に国立京都国際会館で開催された2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)にて,東中研究室からD2の角森,M2の周,城間,堀内,M1の平井が発表を行いました.
発表
角森は,ユーザ情報と対話文脈を踏まえた発話コーパスの構築と,それを用いて発話生成を行う手法について発表しました.
ユーザ情報と対話文脈を考慮した発話生成のための対話コーパスの構築 Proceedings Article
In: 人工知能学会全国大会論文集 第 36 回全国大会 (2022), pp. 3Yin201–3Yin201, 2022, (全国大会優秀賞).
周は,人間同士が対話しながら共にキャッチコピーを作成する際のデータを収集し,よい共同作業に見られた特徴を分析した結果について発表しました.
キャッチコピー共同作成タスクにおける対話の収集と分析 Proceedings Article
In: 人工知能学会全国大会論文集 第 36 回全国大会 (2022), pp. 2A6GS603–2A6GS603, 2022.
城間は,旅行代理店タスクにおいて,対話文脈や検索結果の情報を用いて,データのみから発話生成を行う研究について発表しました.
旅行代理店タスクの対話システムにおけるデータベース検索を用いた発話生成 Proceedings Article
In: 人工知能学会全国大会論文集 第 36 回全国大会 (2022), pp. 4Yin212–4Yin212, 2022.
堀内は,指定された質問を対話の中で行う質問誘導コーパスを収集し,それを用いた質問誘導を行うための発話生成手法について発表を行いました.
質問誘導コーパスの構築とそれに基づく発話生成手法の検討 Proceedings Article
In: 人工知能学会全国大会論文集 第 36 回全国大会 (2022), pp. 3C3GS602–3C3GS602, 2022.
平井は,タスク指向型対話システムにおいて,システムがどのようにユーザの発話を理解するかを,チュートリアルを通してユーザに伝える手法について発表しました.
タスク指向型対話システムにおけるチュートリアルを用いた発話理解の改善 Proceedings Article
In: 人工知能学会全国大会論文集 第 36 回全国大会 (2022), pp. 2F4GS903–2F4GS903, 2022.
参加してみて
人工知能学会では,言語処理学会など他の学会と比べて様々な分野の発表がありました.中には立見になっているセッションもあり,非常に盛況でした.ポスター発表では様々な観点の人と議論を交わすことができ,刺激的でした.
東中研の研究に関係がある対話の発表は,特に興味を持って話を聞くことができ,自分の研究のモチベーションとなりました.対話の中でも,タスク指向型対話よりも雑談対話に関する研究が多い印象がありました.他には,オノマトペの用法を分類する研究があり,アクセント情報を取り入れることで分類精度を上げることができるというものがありました.普段話す際の何気ない単語のアクセントが分類精度に大きな影響を及ぼすというところが興味深かったです.対話システムへの応用も期待できると思いました.

